今回は電気回路を設計するうえで必須の知識となるオームの法則を、Circuit Simulator Applet上でシミュレーションしながらわかりやすく解説します。
オームの法則を理解すると、回路設計で適切な電圧、抵抗、電流の設定ができるようになり、
LEDやモータ等の負荷に適切な動作をさせる際に役立ちます。
Circuit Simulator Applet
Circuit Simulator Appletの概要については以下の記事を参考にしてください。
オームの法則
オームの法則の動作確認用のサンプル回路を用意しました。
実際に動きを見ながら進めていくと理解しやすいです。
サンプル回路を開いたら、次の動画のように抵抗値と電圧値を変更してみましょう。
値に応じて電流計の電流値が変わることを確認できます。
動画のように、電流値は電圧値と抵抗値から算出することができます。
計算式は次の通りです。
$$\large{電流[A] = \frac{電圧[V]}{抵抗[Ω]}}$$
このような電圧、抵抗、電流の関係を示したものがオームの法則です。
オームの法則によって、電圧、抵抗、電流のうち、2つがわかっていれば、残る1つを算出することができます。
ご自身で計算した通りの結果になるかどうか、シミュレータ上の電圧値、抵抗値を変更して確認してみてください。
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補足
以降は必要に応じて覚えましょう。
単位の読み方は次の通りです。
V : ボルト
電圧値の単位
由来はイタリアの物理学者ボルタ
Ω : オーム
抵抗値の単位
由来はドイツの物理学者オーム
A : アンペア
電流値の単位
由来はフランスの物理学者アンペール
また、電圧、抵抗、電流は、それぞれ次の記号に置き換えられます。
電圧 : V または E
由来は電位差を表すVoltage
起電力を表すElectromotive force
抵抗 : R
由来は抵抗を表すResistance
電流 : I
由来は電流の強さを表すIntensity of electric current
オームの法則についても次のように記載されることが多いです。
$$V=RI$$
大きさを表す単位(接頭辞)は次の通りです。
回路設計に必要そうなものを抜粋しています。
kΩ(キロオーム)、mV(ミリボルト)のように記載します。
記号 | 読み | 10n | 十進表記 | 備考 |
G | ギガ (giga) | 109 | 1 000 000 000 | |
M | メガ (mega) | 106 | 1 000 000 | |
k | キロ (kilo) | 103 | 1 000 | |
m | ミリ (milli) | 10-3 | 0.001 | |
μ | マイクロ(micro) | 10-6 | 0.000 001 | uと表すこともある |
n | ナノ (nano) | 10-9 | 0.000 000 001 | |
p | ピコ (pico) | 10-12 | 0.000 000 000 001 |
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