Google ColaboratoryにGoogletransをインストールする手順を解説します
Googletrans(グーグルトランス)はPythonでGoogleの翻訳機能を利用するためのライブラリです。
多くの言語に対応しており、言語の自動検出や言語間の翻訳を簡単に行うことができます。
近年は人工知能(AI)が導入されたことにより、より高精度な翻訳が実現されています。
作業時間は15分を目安に進めることができます。
Google Colabの始め方
今回の解説は、Google Colab環境で行います。
Google Colaboratory(略称Colab)はGoogleが提供するクラウド上の開発環境です。
無料で利用することができます。
面倒な環境構築は不要で、Pythonのコードを簡単に実行できます。
Google Colab環境でのPythonのプログラミング、実行方法については、こちらの記事を参考にしてください。
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Googletransをインストール
Google Colabの使用開始時にはGoogletransがインストールされていません。
Google Colabの[+コード]を押し、新しくコードセルを追加します。
コードセルに次のコマンドを入力し、エンターキーを押しましょう。
入力が面倒であればコピペしてください。
!pip3 install googletrans==4.0.0-rc1
『==4.0.0-rc1』って何?
Googletransは『pip install googletrans』だけでもインストール可能です。
この場合、現在最新の正式リリース版であるgoogletrans 3.0.0がインストールされます。
しかし、現在このバージョンは正常に動作せず、エラー発生する可能性があります。
そのため、動作が確認できたバージョンであるgoogletrans 4.0.0-rc1を指定してインストールすることをおすすめします。
『==4.0.0-rc1』を加えることでバージョン指定してインストールできます。
(2023年9月現在)
入力できたら、コードの左の▷ボタンを押して実行します。
コードの下に次のような実行結果が表示されたらインストール完了です。
Google Colabはセッションが終了すると、pip等でインストールしたパッケージも破棄されてしまいます。
次回セッションを再開する場合は、再度インストールする必要があります。
セッション再開時も環境を継続する手順については別の記事で解説します。
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バージョンを確認
インストールされているGoogletransのバージョンを確認するには、コードセルに次のように入力します。
!pip3 show googletrans
インストールされているGoogletransの情報が表示されます。
実行すると次のように表示され、[Version]の項目にバージョンが表示されます。
Googletransはバージョンによっては正常に動作しない可能性があります。
うまく動作しない場合は、アンインストール後に再度バージョンを指定してインストールしましょう。
Googletransをアンインストール
インストールされているGoogletransをアンインストールする場合は、次のように入力します。
!pip3 uninstall googletrans
『Proceed (Y/n)?』と表示されたら、『Y』を入力後エンターを押すとアンインストールが実行されます。
『Successfully uninstalled googletrans-*.*.*』のように表示されたらアンインストールは完了です。
Googletransを使ってみる
次の記事では、実際にGoogletransを使った自動翻訳のプログラミング手順を解説します。
なにか作ってみる
次の記事ではPythonを使って初心者向けに画像認識AIを作成・解説しています。
「AIを学びたいけど、どの解説も理論ばかりでよくわからん」
という方に向けて、理論は最小限にまずはご自身のPCにプログラミング環境を用意し、実際にAIプログラミングを体験することで最初のステップ踏んでみようという記事です。
Tensorflowの学習済みのモデルであるInceptionV3を活用することで、初心者でも簡単にAI画像認識を体験することができます。
AI技術に興味がある方はぜひ参考にしてください。
Pythonの魅力
Pythonは世界的にも人気の高いプログラミング言語のひとつです。
汎用性が高く、データ分析やWebアプリの開発等、幅広い分野で使用されているほか、日本の市場で今後も拡大することが予想されるAI(機械学習、ディープラーニング)技術との親和性も高く、Pythonを扱えるエンジニアの需要は伸びていくことが予想されます。
そのため開発言語として採用する企業も増えています。
市場動向調査では、Pythonエンジニアの求人倍率は約53倍と非常に高く、慢性的に人材が不足している状況です。
参考: レバテック『2021年12月のITエンジニア・クリエイター正社員転職/フリーランス市場動向』
また、プログラミング言語別の年収調査ではPythonは3位と高い水準にあり、中央値で575万円、最大提示年収で1,499万円と、日本人の年収の中央値397万円を大きく上回りました。
参考: BIZREACH『プログラミング言語別年収中央値を発表、求人検索エンジン「スタンバイ」調べ』
参考: 時事ドットコム『【2022年最新】日本の「平均年収」「年収中央値」を調査』
このように、Pythonは将来性の高いプログラミング言語と言えるでしょう。
就職、転職、副業を目指す上で、身につけておきたいスキルです。
Pythonの学習難易度は他のプログラミング言語と比べると比較的低いとされています。
独学で習得することも可能ですが、近年はオンラインスクールを利用して短期間で集中して実務レベルまで習熟させるという方も増えています。
プログラミングのオンラインスクールを活用する場合は、現役のエンジニアが講師となるスクールが優位でしょう。開発現場で通用する質の高い実務ノウハウを学ぶことができます。
また、オンラインスクールであれば全国どこからでも受講できるため、わざわざ都会へ出たり交通費をかけることなく、ライフスタイルに合わせて効率的にスキルを身につけることができることが魅力です。
ITエンジニアとして働き高い収入を得るための先行投資として、オンラインスクールは一つの選択肢となり得るでしょう。
無料体験できるオンラインスクールもあるため、独学でも習得できそうか、短期集中で学んだ方がいいのか、ご自身の力量を見極めてみるのもいいのではないでしょうか。
こちらの記事ではオンラインスクールを受講する価値はあるのかについて解説しています。あわせてどうぞ
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