今回はVisual Studio C#でプログラミングを行う上で知っておくと便利な『コメント』について解説します。
コメントはその名の通りプログラムコード内に、プログラムとみなされないコメントを入力できる機能です。
日本語も入力できるので、メモや注意点等、あとから自分で見たときにわかりやすくしたり、他人がプログラムを見たときの説明文等を残すこともできます。
また、デバッグ等で一時的に消したい行も、コメント化することで無効にする(コメントアウト)ことができますので、覚えておくと便利です。
一行コメント
一行分のコメントを入力したい場合は、『 // 』を先頭に入力することで、その後ろに続く文字列はコメントとなります。プログラムとはみなされないので、自由に入力できます。
// ここにコメントを入力
コメントになった一行は文字色が変わって表示されます。
プログラミングを始めてすぐのうちは、覚えたことはコメントとして残しておくことをお勧めします。次に開いたときに一目でどんな内容だったかを把握することができます。
複数行コメント
複数行のコメントを入力したい場合は、『 /* 』と『 */ 』 の間に入力した文字がコメントとなります。
/*
ここにコメントを入力
ここにコメントを入力
ここにコメントを入力
*/
/* */に囲まれた文字色が変わって表示されます。
プログラムコードを一時的にコメント化(コメントアウト)
プログラミングを行っていると、途中で不要になるコードや、デバッグ中に一時的に無効にしたいコードが出てくることがあります。
無効にしたいコードはコメントにすることで、一時的にプログラム中から除外することができます。(コメントアウト)と呼びます。
コメントアウトも同様にプログラムを『 // 』や『/* */』でコメント化すればいいのですが、画面上部のコメントアウトボタンを用いると便利です。
まずは下の画像のように、コメントアウトしたい行をドラッグアンドドロップで選択します。
次に画面上部のコメントアウトボタンを押します。
すると、選択した行がまとめてコメントアウトされます。
また、まとめてコメント解除したい場合は、コメントを選択した状態で、画面上部のコメント解除ボタンを押します。
まとめ
今回は基本的なコメントの書き方についてご紹介しました。
プログラミングを始めてすぐのころは、コードだけを見てもすぐには内容を理解できないと思いますので、出来るだけコメントを残すように心がけることをお勧めします。
C#の魅力
C#はWindows OSで知られるMicrosoftが開発したプログラミング言語です。
現在、OSシェア75%という圧倒的なユーザ数を誇るWindowsですが、
Windowsデスクトップアプリケーションを作成するとなった場合、最有力として採用されるプログラミング言語のひとつがC#でしょう。
参考: TECH+『3月デスクトップOSシェア、Windowsが増加しMacが減少』
最近ではWindows以外のアプリケーション開発環境(クロスプラットフォーム)も強化され、macOS、Linux上で動作するアプリケーションに加え、iOS、Androidのスマートフォンアプリの開発も可能となっています。
また、ゲームエンジンUnityの開発言語として使用できることもC#の魅力です。
Unityは家庭用ゲーム機(PlayStation、Nintendo Switch、Xbox等)の他にもスマートフォンゲームアプリの開発も可能な人気のゲーム開発環境です。
Unityで作られた有名なゲームとしては『ポケモンGO』、『原神』等が挙げられます。
以上のように非常に汎用性が高く、多種多様な開発現場で使用でき、魅力的なプログラミング言語であるC#ですが、もう一つの特徴である『オブジェクト指向』という考え方が、プログラミング初心者にとっては高いハードルと感じてしまうかもしれません。
オブジェクト指向が難しいとされる所以は、説明する側もどうやって説明すれば伝わるのかわからず、明確な解説方法が確立されていないという点が挙げられるでしょう。
無理に一言でまとめた概念を解説をしたところで、かえってハードルが高いと感じ、習得意欲を削ぐ結果になりかねません。
今回C#の魅力を伝えるうえで便宜上オブジェクト指向という言葉を出しましたが、
C#を習得したい方は、まずはオブジェクト指向という言葉は一旦忘れてしまって構いません。
まずはC#でできることを実際にプログラミングして慣れることが、習得への第一歩だと考えています。
そのうちご自身が実現したいアプリケーションを作成していくうえで、C#の様々な機能やテクニックを覚えていくことになると思います。
C#を使っていればオブジェクト指向はその中で自然と身についていくでしょう。
とはいえ、独学でC#を習得することはなかなか難しいと感じる方も多いかもしれません。
近年はオンラインスクールを利用して短期間で集中して実務レベルまで習熟させるという方も増えています。
プログラミングのオンラインスクールを活用する場合は、現役のエンジニアが講師となるスクールが優位でしょう。開発現場で通用する質の高い実務ノウハウを学ぶことができます。
また、オンラインスクールであれば全国どこからでも受講できるため、わざわざ都会へ出たり交通費をかけることなく、ライフスタイルに合わせて効率的にスキルを身につけることができることが魅力です。
ITエンジニアとしての強力な武器となるC#を習得するための先行投資として、オンラインスクールは一つの選択肢となり得るでしょう。
無料体験できるオンラインスクールもあるため、独学でも習得できそうか、短期集中で学んだ方がいいのか、ご自身の力量を見極めてみるのもいいのではないでしょうか。
こちらの記事ではオンラインスクールを受講する価値はあるのかについて解説しています。あわせてどうぞ
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