今回は自分の活動範囲が楽天回線に入っているのかを確認できるツール『CellMapper(セルマッパー)』をご紹介します。
2021年4月27日、いよいよ楽天モバイルがiPhoneに公式対応しました。
対応端末
楽天モバイルはシンプルで安価な料金プランが魅力のキャリアですが、唯一の欠点といってもいいのが他の3大キャリアと比べて楽天回線の電波が届く範囲が狭いことです。
楽天回線の範囲は楽天モバイル公式サイトで公開されており、地図上で確認することができます。しかし楽天の地図上で楽天回線範囲内とされる場所であっても実際はつながらない場所が複数確認されており、かなり盛られた地図となっています。
今回ご紹介するCellMapperはマップ上で基地局(アンテナ)の場所がわかり、実際に回線の電波をつかんだ場所が表示されるため、理論値を表示した公式の地図よりも正確な情報を確認することができます。
またCellMapperは楽天回線に限らず他のキャリアの回線エリアも確認することができますので、キャリア選びの際に役立てることができます。
楽天公式サイトのサービスエリアマップ
楽天回線の範囲は楽天モバイル公式サイトで公開されており、地図上で確認することができますが、楽天回線範囲内とされる場所であっても実際はつながらない場所があり、かなり盛られた地図となっています。
エリアは基地局の増設で随時拡大していますが、全国をカバーするにはまだまだ時間がかかりそうです。
CellMapper
CellMapperは基地局の場所や実際に電波を受信した場所をマッピングするアプリです。
Android版アプリとWebブラウザ版がありますが、今回はiPhone利用者も確認できるようにWebブラウザ版でご紹介します。
下のボタンを押していただくとCellMapperが開きます。
スマートフォンの場合は[Map]をタップすることで地図を表示できます。
設定確認
上記のボタンからCellMapperを開いた場合はすでにこの設定になっているはずなので、設定はそのままで本項はスキップして構いません。
画面左の[Select Provider]が次の設定になっていることを確認しましょう。
- Provider: Rakuten – 44011
- Network: 4G – LTE
- Band: All Bands
Provider(プロバイダ)は今回楽天のエリアを確認するため[Rakuten – 44011]を選択していますが、他のプロバイダを選択することもできます。
Network(ネットワーク)は[4G – LTE]を選択していますが、5Gのエリアを確認したい場合は[5G – NR]を選択しましょう。
Band(バンド)は[All Bands]を選択していますが、現時点では楽天モバイル唯一の周波数帯であるBand3を表す[B3 – DCS(1805-1879.9MHz)FDD]を選択しても同様の表示結果となります。
ちなみにパートナ回線(楽天がauから借りている回線)のエリアを確認したい場合はKDDIのBand18を選択します。
地図の見方
スマートフォンの場合は[Map]をタップして地図を表示します。
地図を拡大・縮小、ドラッグしてご自身が確認したいエリアを表示してみましょう。
地図上の赤い丸●はアンテナが設置されているおよその場所を表します。
色付きのドット■は実際に電波を受信した場所と、その電波の強度を表します。
緑■であれば電波強度が強く、赤■であれば電波強度は弱くなります。
アンテナ●をクリックすると、そのアンテナの電波を受信できるおおよそのエリアが枠で表示されます。
また、画面左には選択したアンテナの個別情報が表示されます。
各社の5Gエリアの確認
以下の記事ではCellMapperをつかって各社の5G対応エリアを紹介しています。
そもそもキャリア、プラン、端末を選ぶ際に5Gを考慮すべきなのか、についてもわたしの考えを書いてみました。
あわせてどうぞ。
LTE回線状況チェッカーの紹介
以下の記事では携帯電話の接続回線を簡単に確認できるアプリ『LTE回線状況チェッカー』をご紹介しています。
楽天モバイルを使用する方は、現在楽天回線に接続しているのかパートナー回線に接続しているのか一目でわかるので重宝するアプリです。
あわせてどうぞ。
楽天モバイルで買える実質価格0~1円のおすすめ機種
楽天モバイルでは、実質0~1円の機種でも、Webサイト、SNSの閲覧や音楽、動画再生、ゲーム等よほど高負荷なアプリでなければ快適に動作し、なおかつ、おサイフケータイや指紋認証、顔認証等が搭載された、日常的に使う上では問題なく活躍できるコストパフォーマンスの高いスマートフォンが用意されています。
最後に
ご自身の活動範囲の回線状況は確認できたでしょうか?
楽天モバイルは2020年に新規参入したばかりのキャリアなので基地局の設置がまだまだ全国に行き届いておらず、楽天回線がつかめない地域が存在します。
現在はパートナ回線というかたちでauから借りた回線エリアでほぼ全国をカバーできていますが、楽天回線とは違い無制限に高速で使い放題ではありません。(厳密には楽天回線にも制限があります。)
楽天モバイルに契約してはみたものの全然つながらない、といったことがないよう事前にご自身の活動範囲が楽天回線エリアに入っているのか確認するようにしましょう。
今回は楽天の回線エリアに関するご紹介でしたので、マイナス面が目立ったかもしれませんが、楽天モバイルは1GBまで通信料無料、国内通話も無料でかけ放題、事務手数料も無料など、この他にも様々な魅力が多数あり、楽天回線エリアにさえ入っていれば無敵のキャリアだと思っています。
是非検討されてみてはいかがでしょうか。
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